横山秀夫 「第三の時効」

こんにちは。モザンビークで青年海外協力隊としてボランティア活動をしているGoです。

読める本が限られているので偏ってしまいますね。

電子書籍を早く使いこなせるようになりたい…

横山秀夫 「第三の時効」

F県警捜査第一課の個性豊かな面々が活躍する短編集です。

人間味溢れる警察内部の動き、事件のトリック、鮮やかな謎解きが実に見事。

短編なのに密度が濃く、刑事小説の面白さが凝縮されています。

今回は表題にもなっている「第三の時効」を紹介します。

あらすじ

本間ゆき絵の旦那、本間敦志がゆき絵の同級生に刺され死亡。犯人は逃亡中。

その悲惨な事件から丸15年が経過しようとしていた。

ちょうど15年経った今日が「第一の時効」だが、真の時効完成、いわゆる「第二の時効」は7日後。

犯人は本間敦志を殺害直後、7日間海外に逃亡していた。

犯人が国外に出た場合、その間時効の進行が停止されるのだ。

第一の時効が成立した日に、犯人はなにかしら行動を起こすだろうと踏んでいる強行犯捜査二係。

しかし、時効が過ぎても犯人はしっぽを出さない。

犯人は「第二の時効」を知っているのではないか。

そんな空気が流れ始めたが、突如現れた二係班長の楠見が意味深長な一言を放つ。

「7日で終わらない」

他に時効の抜け道はあるのか。

緊張が走る7日目の夜、被害者の妻、本間ゆき絵の電話が鳴った。

感想

なんでこんなにも濃い短編が作れるのだろう。

登場人物も少なくなく、様々な事件や人間関係が交錯するにも関わらず、混乱することなくどのストーリーも見事に伏線が拾われます。

横山秀夫らしい伏線の張り方、至る所にトリックのヒントが散りばめられているのに、最後の最後にあっ!と驚かされ、とても清々しい気持ちになります。

(見抜けなかった悔しい気持ちもちょっと残りますが)

とくに「第三の時効」は二転三転する結末に度肝を抜かれます。

なんて表現すればいいのかわかりませんが、僕はまんまと誘導に引っ掛かりました。

そして、なんといってもキャラが濃い!

これも横山秀夫らしい特徴の一つだと思います。

2度と笑わないと決めた1係班長の朽木。「冷血」の異名をとる元公安刑事2係班長の楠見。動物的勘で事件を解決する天才型3係班長の村瀬。

班長の3人はもちろんのこと、部下として働く刑事もそれぞれ個性的、プライドが高く強情で、登場人物みんなが魅力に溢れています。

短編でも重みのある推理小説が読みたい人、人間ドラマまできっちり描かれた刑事小説を読みたい人はぜひ「第三の時効」を読んでみてください!

他の横山秀夫作品に興味がある人は「クライマーズ・ハイ」もぜひ!

こんにちは。モザンビークで青年海外協力隊としてボランティア活動をしているGoです。 軽い本が好きと言っておきながら、2...

それでは、Tchau, Tchau!

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