こんにちは。モザンビークで青年海外協力隊としてボランティア活動をしているGoです。
ついに先輩隊員が任期を終え、日本に帰るため首都マプトに向かってしまいました。
月曜日からは一人で出社することになりますが、果たしてちゃんと活動できるのでしょうか…
休日は時間を持て余しているので、モザンビークのニュースを読んでいたらTOKYOの文字が!
東京ガスがモザンビークの液化天然ガスを購入する同意書を締結したそうです。
日本でもニュースになっているのでしょうか?
アフリカ・モザンビーク共和国から産出される天然ガスを、同国北東部に新たに建設されるプラントで精製・液化し、LNGとして出荷する計画です。東京ガスとセントリカ社は、本合意書に基づき、本プロジェクトのLNGの生産開始から2040年代初頭まで、年間約260万トンのLNGを購入する予定です。
引用:モザンビークLNGプロジェクトからの液化天然ガス(LNG)共同調達について
どのくらいの規模なのかイメージがつかないですね…
日本は天然資源が取れないので、ほとんどを輸入していると思いますが、僕もあまり詳しくないのでせっかくなので簡単に調べてみました!
LNGとは
Liquefied Natural Gasの略で、天然ガスを液体化した不純物をほとんど含まないエネルギーを指します。
-162℃まで冷却することで液体になるそうです。
液体にすることで体積が1/600になり、大量輸送が可能となります。
天然ガスは石油、石炭と比べて二酸化炭素や酸性雨・大気汚染の原因となる窒素酸化物の発生量も少なく、環境に優しいエネルギーです。
日本におけるLNG
日本における天然ガスは97.6%を海外からの輸入に頼っています。ちなみに石油は99.8%、石炭は99.4%が輸入です。
日本はほとんど天然資源が取れないため、世界最大のLNG輸入国となっています。
なんと世界の輸入量の約1/3が日本!
どこから輸入しているかというとオーストラリア、マレーシア、カタール、ロシアなど、世界各国から輸入しています。
(外務省貿易統計)
2016年度の天然ガス輸入実績は8,475万㌧。
今後モザンビークからの輸入量が260万㌧なので約3%を占めることになります。
多いような少ないような感じですね。
LNGが抱えるリスク
環境にも優しいLNGですが、売り手側にも買い手側にも課題やリスクがあります。
初期投資(売り手側)
天然ガスを液体化するための施設を建てるのに多額の資金が必要となります。
モザンビークは天然ガスがあるのに、お金がないため売ることができない状況にありました。
それを東京ガスが長期の契約を結ぶことで、LNGの製造・販売を実現させました。
長期契約(買い手側)
長期の契約を結ぶことで、安定した供給を得られることはメリットでもありますが、リスクでもあります。
というのも、様々な技術が日々進化しているこの世の中で、LNGの将来の需要予測を立てるのが困難な状況にあります。
転売が可能な市場でもないことから、長期の契約はリスクを抱えることとなります。
しかし、個人的な(完全に素人な)意見ですが、石油や天然ガスが必要じゃなくなる未来はまだまだ来ないと思っています。
むしろ、天然資源を使い切ってしまうリスクの方が高いのではないでしょうか。
世界情勢(売り手側、買い手側)
世界情勢が急激に変化する昨今、いつどこで戦争や自然災害が起こるかわかりません。
戦争が起きてしまえば、天然資源を輸出しなくなる国が出てきてもおかしくありません。
なのでモザンビークからLNGを買うことは大事なことだと僕は思います。様々な地域から資源を買うことによるリスクの分散はとても大切です。
日本とモザンビークがこのように関わるだけでとても嬉しく感じます。
国際協力でも、ビジネスでも、スポーツでもなんでもいいので、今後も日本とモザンビークが良好な関係を築いていってくれればと最高ですね。
今回天然資源についてちょこっと調べて興味がさらに沸いたので、今度はモザンビークが天然ガスをどのように他国に売っているのか、どう活用しているのかを調べてみたいと思います!
それでは、Tchau, Tchau!
