「アルビノ狩り」は存在する

こんにちは。モザンビークで青年海外協力隊としてボランティア活動をしているGoです。

みなさんアルビノってご存知ですか?

6月13日は国際連合が制定した国際アルビニズム啓発デー(International Albinism Awareness Day)でした。

(Unicef)

今日は、そもそもアルビノとはなんなのか、どうして啓発デーが制定されたのか、モザンビークにおけるアルビノの問題について書きたいと思います。

(生々しい表現が含まれますがご容赦ください)

アルビノとは?

アルビノとは、先天的にメラニンを生成することができない遺伝的な疾患を指します。

日本語では先天性白皮症先天的色素欠乏症と呼ばれています。

体毛や皮膚が白いのが特徴です。

動物にもアルビノは存在し、最近はアルビノのキリンがとても神秘的だと話題になりました。

ちなみに、赤い目をした白うさぎもアルビノにあたります。

アルビノの人は生まれつきメラニン色素が不足しているため、紫外線に弱く、視覚的な障害を持ちやすいそうです。

しかし、その他の能力は健常者となんら変わりはありません

(Unicef)

日本ではアルビノの子が生まれてくる確率は「およそ2万に1人」だそうです。

しかしサハラ以南のアフリカ、タンザニアやモザンビークなどでは「2000~4000人に1人」とも言われています。

アルビノの子が生まれてくる原因はいまだに解明されていません。

国際アルビニズム啓発デーが制定された理由

2015年6月13日を国際アルビニズム啓発デーとして国連が初めて制定し、今年で4回目となりました。

(Unicef)

きっかけは40年前。

カナダの少年Peter Ashは肌と髪が白く、視力が弱いことを理由に酷いいじめを受けました。

心無い中傷と暴力に耐え抜いたPeter少年は、数十年後にアルビノが原因で命を奪われる人達が存在することを知ります。

サハラ以南のアフリカでは、アルビノは「zeru zeru」と呼ばれる霊として扱われ、悪の象徴とされています。

また、富や幸運、選挙の勝利をもたらすものとして信じられている地域もあります。

国際赤十字社によると、アルビノの腕は4,000ドル、全身だと75,000ドルで売れることもあるそうです。

(Unicef)

Peter氏がタンザニアを初めて訪れた際、手足が切断され、舌までもが抜かれた6歳の女の子の家族に出会いました。

彼は自分にもっとなにかできるのではないかと考え、アルビノを守る活動家になることを決意します。

その後、何度も国際連合にアルビノの人権を守るよう働きかけた結果、「国際アルビニズム啓発デー」が制定されました。

参考:Awareness Day Seeks to End Abuses Against Albinos

モザンビークにおける「アルビノ狩り」

モザンビークにもアルビノの人は多く暮らしています。

友達と遊んでいたり、メルカドで野菜を売っている姿を時々見かけます。

普通に生活しているように見えますが、彼らは「アルビノ狩り」の危険に常に晒されています。

(Unicef)

モザンビークでは、アルビノの身体は富や幸運をもたらすと信じられており、黒魔術の薬やお守りに用いられています。

アルビノの人の身体は高値で売ることができるため「アルビノ狩り」は後を絶ちません。

モザンビークでは2014年以降「アルビノ狩り」が100件以上発生しています。

日本ではアルビノのニュースをあまり耳にしないと思うので、モザンビークで発生したアルビノ関連の事件をいくつか紹介したいと思います。

・2017年6月

3歳の子が誘拐、6歳の子が殺害される。

・2017年7月

36歳の男がアルビノを売買する集団に、生まれたばかりの自分の子を売ろうと試みる。

母親がそれに気づき、警察に通報したことで子供は無事保護。

・2017年9月

17歳の男の子が殺害される。

両手足の骨、髪の毛、脳みそまでもが抜き取られた状態で発見。

・2017年10月

1歳の男の子が誘拐される。

・2018年1月

誘拐された11歳の子供を売買市場に売り渡される直前に警察が保護。

すでに耳は切り落とされていた。

・2018年4月

アルビノの人の墓を掘り起こしたギャングを5名逮捕。

参考:Agência de Informação de Moçambique

ざっと調べただけで、こんなにもニュースが出てきます。

両親が子供を売り渡すケースもあり、発見されていない、また、解決されていない事件もたくさんありそうです。

アルビノ啓蒙活動

2016年にケニアでアルビノの男女が美を競うコンテストが初めて開催されました。

ジンバブエでも今年の3月にアルビノの女性によるミスコンテストが行われました。

(CNN)

このようなイベントは、アルビノの存在を知ってもらうのにとても効果的です。

いつかモザンビークでもこのようなイベントが開催される日が来れば、アルビノを取り巻く状況は良くなっていくのではないしょうか。

私たちにできることは限られていますが、アルビノのことを正しく知ることが差別をなくす第一歩だと思います。

いかがだったでしょうか。アルビノについて考えるきっかけになりましたでしょうか。

僕の記事がどのくらい啓発に繋がるかわかりませんが、少しでもアルビノに対する偏見や差別がなくなればと心から願っています。

それでは、Tchau, Tchau!

ボランティアランキング

にほんブログ村 海外生活ブログ 青年海外協力隊へ

にほんブログ村

Digiprove sealCopyright secured by Digiprove © 2018

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする