真保裕一 「真夜中の神話」

伝説と神話に彩られたスペクタクル巨編。

政治と宗教がぶつかり合い、現実とファンタジーが交差する壮大な物語です。

「真夜中の神話」

あらすじ

インドネシアのカリマンタン島で旅客機が墜落した。

生存者はただ一人。

栂原晃子は山奥で驚異的に快復し、奇跡の生還を遂げた。

大きな秘密を胸に抱えながら――

一方、町では首を刎ねられ、心臓を杭で刺されて殺されるという猟奇的な殺人が発生。

それはまるで、空想上のヴァンパイアを殺す方法に酷似していた。

事件が自分にも関係あるのではないかと考えた晃子は危険を冒してでも、もう一度カリマンタン島の奥地に行くことを決意する。

なぜ晃子だけ助かったのか。

ヴァンパイアの伝説はどこまでが本当なのか。

晃子、殺人鬼、地元の警察、メディア、誰が最初に真実に辿りつけるか火蓋は切って落とされた。

感想

歴史、宗教、ミステリー、ファンタジー、アクション全てが織り込まれている作品です。

前半は歴史や宗教を深堀することで物語に厚みを出し、後半で一気にスリリングな展開に持っていきます。

インドネシアの未開の地の伝説って聞いただけでもワクワクしてしまうのは僕だけでしょうか。

正直にいうと、前半は少しテンポが悪く、間延びしてしまう感じはしますが(後半の展開には必要な土台なのでしょうがないですが)、後半の手に汗握る展開には圧倒されてしまいました。

2重3重にも話を膨らませながら、怒涛の勢いで物語は展開していきます。

500ページ以上の大作ですが、伏線回収を楽しむためにも短期間で読むことをオススメします。

伝説と神話、そして人の強さに彩られたファンタジーの世界を楽しみたい人はぜひ「真夜中の神話」を読んでみてください!

それでは、Tchau, Tchau!

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