湊かなえ 「高校入試」

ドラマ用に作成された脚本を、新たに小説として書きあげた一冊です。

「告白」に次ぐ湊かなえを代表する学園ミステリー。

「高校入試」

あらすじ

「入試をぶっつぶす!」

公立進学校・橘第一高校の入試前日。

新人教員の春山京子は誰かがイタズラで黒板に張った紙を見つけて息を飲んだ。

しかしそれ以外に変わったことはなく、生徒によるイタズラとして処理されてしまう。

受験当日は予定通りに試験が始まり、最後の英語の試験ももう残り15分で終わろうとしている。

やはり張り紙はただのイタズラだったのかと思っていた矢先、突然、携帯電話の着信音が教室内に鳴り響いた。

携帯電話が鳴った時のルールは明確に決まっている。

「即失格」

賽は投げられた。

試験内容が実況中継されていた掲示板、理不尽なクレームをする保護者、一枚足りない解答用紙、立ち入り禁止の校内に潜む在校生の影。

教員が総出で事件解明に向けて動きだすが、トラブルが収まる気配はない。

誰かが嘘をついている。

犯人の目的は本当に入試をつぶすことなのか。

夜中も過ぎ、本当の目的を達成した犯人はゆっくりと口を開いた。

感想

たった2日間の出来事なのに、話の「重み」がすごい。

教えてください。高校入試って何なのかを。

教育とはなにか、受験のあり方、ネットの闇、そして正義とはなにかまで考えさせられるのに、登場人物の意味ありげな会話、湊かなえらしい息をつかせぬ展開にページをめくる手が止まりませんでした。

登場人物が多いですが、なにか複雑な出来事が起きるわけではなく、すべて同じ校内の出来事なので、混乱することなく読み進めることができます。

元々はドラマ用の脚本だったため、テンポの良い会話がとても心地良いです。

また、「告白」を彷彿とさせる場面の切り替えの多さが、逆に学校内部の動きをイメージしやすくさせてくれます。

ついつい自分の高校の校舎を思い浮かべながら読んでいました。

犯人は最後の最後まで本当に明かされません。

そして予想もつきません(予想がつかないのは絶対に僕だけではないはず)。

加速度的に事件が進んでいき、最後は納得のいく結末を迎え、そしてちょっぴり心が温まる「高校入試」をぜひ読んでみてください。

これから受験を控えている子供たちにもオススメです!

(受験直前の人はハマっちゃうから読まずに勉強してね)

それでは、Tchau, Tchau!

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