浅田次郎 「鉄道員 ぽっぽや」

1997年第117回直木賞を受賞した浅田次郎を代表する短編集です。

1999年には高倉健主演で映画化され、日本アカデミー賞の最優秀作品賞他主要部門をほぼ独占。

150万部以上売り上げたベストセラーです。

「鉄道員 ぽっぽや」

あらすじ

幌舞駅長の佐藤乙松はどんな日も終着駅のホームに立ち続けた。

妻を亡くした日も、娘を亡くした日も。

ポッポヤはどんなときだって涙のかわりに笛を吹き、げんこのかわりに旗を振り、大声でわめくかわりに、喚呼の裏声を絞らなければならないのだった。ポッポヤの苦労とはそういうものだった。

勤続45年の乙松が定年退職を迎え、同時に幌舞駅も路線と共に廃止される直前。

粉雪の降りしきる幌舞駅にふと可愛らしい少女が現れた。

それは暖かい奇跡の夜の始まりだった。

感想

先に謝ります。

あらすじは一般的な意見を少し反映させて書いてます。ごめんなさい。

正直に言うと僕の感想は「怖い」です。

作品を否定している訳ではないことは理解してください…

ただ極度のビビりである僕にとって、この作品はホラー要素の方が強く感じてしまうのです。

中学生のころ読んだときにそういうイメージが植え付けられたから、まだそれを引きずっているのかな…

他の収録作品「悪魔」、「伽羅」や「地下鉄に乗って」、「憑依」などの作品に決して引っ張られた訳ではないです。

全ての収録作品に対して思うのは、情景を思い浮かべやすい、ということです。

それはある意味ファンタジーの世界なのに浅田次郎さんの様々な経験と知識、その時の感情、そして想いが、一つ一つの短編に詰め込まれているからだと思います。

ちなみに僕のお気に入りの作品は「ラブ・レター」「ろくでなしのサンタ」です。

用意してきたそんな言葉は何ひとつ声にはならなかったけれど、三太は勇気を出して一言だけ、大声で叫んだ。

「メリー・クリスマス!」

言ったとたん恥ずかしくなって、三太は堤防をやみくもに走り出した。

え?なんで?と思わせる主人公の行動が、なぜだか昭和を感じさせてくれるような(昭和を生きたことはない)、懐かしくも儚く、なぜだか共感してあげたくなる暖かさがあります。

映画もよく観る僕ですが、映画化された「ぽっぽや」はまだ観たことがありません。

どのように描かれているかとても興味があるので日本に帰ったら観てみたいと思います!

それでは、Tchau, Tchau!

Digiprove sealCopyright secured by Digiprove © 2018

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする